4K・8K放送開始の既視感

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4K・8K放送が始まった

12月1日から衛星放送で、4Kおよび8Kの放送がはじまりました。

テレビ放送の高解像度化は、一言でいうと、インターネットへの対抗策でしょう。

これは、かつて映画がテレビに対抗してやったことに、ちょっと似たところがあります。

それについて書きます。

4K・8Kとは?

4K・8Kの何Kというのは、映像の横の画素数のことで、4Kはおよそ4千画素、8Kはおよそ8千画素という意味です。

この言い方に倣うと、現在主流の「フルハイビジョン」は2Kですから、総画素数でいうと4Kはその約4倍、8Kは約16倍ということになります。

上に引用した総務省のページでは、4K・8Kがこう説明されています。

立体感も加わり、さらに臨場感のある映像を体感できるようになります。

広がる画素数のギャップ

DVDはまだ現役

一方、巷では、DVDがまだ現役です。

DVD(DVD-Video)は、アナログ放送時代の規格ですので、記録できる映像の画素数は1Kにも届きません(720×480)。

小さなモバイル画面

また、最近はスマホで動画を見ることが多くなっています。

スマホのディスプレイの画素数は、iPhone Xでも2K未満です(1,792 x 828)。

モバイル端末の小さい画面で、普通に動画を視聴するだけなら、2K超の解像度は不要でしょう。

(最近流行りのVRだと違いがあるみたいですが…)

業界の思惑

テレビ放送の高解像度化は、視聴者のニーズというより、業界の戦略によるものです。

現在、16K・32Kも研究されていると聞きます。

放送局やメーカーは、しばらくは最先端技術による高画質化を追求し続けるでしょう。

一方、世間の人々は、そういう思惑とは関係なく映像を楽しみます。

このギャップは、当分埋まりそうにない感じがします。

映画vsテレビの歴史

それで思い出すのは、映画フィルムの歴史です。

19世紀末に映画が誕生してから現在に至るまで、映画フィルムの主流はずっと「35mm」でした。

35mmというのはフィルムの幅のことで、大雑把にいえばデジタル映像の何Kにあたります。

映画がテレビに押されて衰退した1950年代以降、映画会社は大画面化でテレビに対抗しようと、35mmを超える解像度のシステムを開発しました。

35mmフィルムを横に走らせて撮影面積を増やすビスタビジョンや、70mmという倍のフィルムサイズを用いて高画質化するものなど、さまざまなものがあったようです。

しかし、いずれも映画産業の主流にはなりませんでした。

逆にフィルム時代の末期には、16mmフィルムで撮影して35mmにプリントする「スーパー16」というシステムがよく用いられました。

結局、ご存知のとおり、その後のデジタル技術の台頭によって、映画フィルムは生まれたときと同じ35mmで最期を迎えることが決定的となったわけです。

映画フィルム

高解像度化の行方

映画産業との単純な比較はできませんが、2K、4K、8K…というテレビ放送の高解像度化も、いずれどこかで落ち着くのかもしれません。

その頃には、テレビ放送がインターネットに統合されているかもしれません。

ひょっとしたら、今の私たちには想像もつかないような新しい技術やシステムが、主流になっているかもしれません。

革命的な変化は、思っているより早く来そうな気がします。

2012年に、映画フィルムの代名詞だったイーストマン・コダック社が倒産したのは象徴的なできごとでした。

コダック社ですら、これほど早くフィルムがデジタルに取って代わられるとは思っていなかったのです。

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