法人さまの動画制作をナビゲートする映像制作のプロ

ブログ「動画法」は、名古屋の映像制作プロダクション フォロウショットによって運営されています。ぜひウェブサイトへもお越しください。

FOLLOWSHOT ウェブサイトへ
スポンサーリンク

インタビューのコツと撮影で注意すべきただ1つの点

インタビュー インタビュー動画制作
この記事は約4分で読めます。

私のインタビュー撮影の方法を簡潔にまとめてみました。

インタビューは2種類ある

ビデオ撮影でのインタビューは、 以下の2種類に大別することができます。

  1. 説明・解説してもらうインタビュー
  2. 感想・気持ちを訊くインタビュー

動画制作や演出の経験が少ない方は、インタビューといえば2だと考えがちですが、動画制作で「使える」のは1のインタビューです。なぜなら、1のインタビューは編集段階でナレーションの代わりとして用いることができるからです。

また、うまくいけば、1が2を兼ねてくれる場合もあります。人の素直な気持ちは、言葉ではなく語り口や表情に現れることがあるからです。ですから、インタビュー撮影でまず大切なのは、1をしっかりやることだと思います。

いちばんまずいのは、初対面でいきなり2からはじめるインタビューです。スポーツ中継のヒーローインタビューならともかく、普通の人は赤の他人に気持ちを訊かれても、素直には答えられないものです。

事前に時間をかけるなりして良い関係性をつくれているならともかく、独りよがりの不躾な質問には通り一遍の答えしか返ってきません。そういうインタビュー素材は、編集でほとんど使いみちがありません。

関連エントリ

参考動画1

教頭先生のコメントをナレーション代わりにして構成し、生徒さんのキャラクターや気持ちが表れているコメントを適宜インサートしました。

参考動画2

男子学生のコメントをナレーション代わりにして構成し、女子学生の気持ちが表れているコメントを適宜インサートしました。

インタビューのコツ

インタビューでまず大切なのは、的確で答えやすい質問を相手に投げかけることだと思います。

インタビュアーはいきなり大雑把な質問をするのではなく、まずは具体的で単純な質問から入るべきです。相手(インタビュイー)が子供さんの場合は、「はい」「いいえ」で答えられるような質問で緊張をほぐすのも必要かもしれません。

とにかく、インタビュイーに積極的・能動的に喋っていただくための工夫をする。これがインタビュー撮影を「使える」ものにするいちばんのコツだと思います。

インタビュアーが的確で答えやすい質問をし、インタビュイーがそれに積極的・能動的に答えてくれた場合は、質問内容を音声やテロップで入れる必要がありません。

質問内容を示さないとインタビュイーのコメントの意味がわからないということは、インタビュイーが視聴者に向けて話していないということです。そういうコメントでは、ナレーションの代わりとして用いることはできません。

関連エントリ

インタビュー撮影の留意点

背景が画のクオリティを決める

どのような撮影でも、もし予算と時間が十分にあるなら、ロケーション、アングル、ライティングなど、すべてにこだわりたいところです。しかし、もちろんそういうことは稀です。特にインタビュー撮影の場合は、撮影を準備するのに十分な時間が取れないことがよくあります。

そのようなとき、撮影のポイントを何かひとつに絞るとしたら、私はインタビュイーの「背景」以外にはありえないと思います。インタビュー画面のクオリティは、どんな背景を選ぶかによって決まるといっても過言ではありません。

最も避けなければならないのは、インタビュイーの背景に「何もない」状態です。たとえば、模様もなく絵も掛かっていない白い壁を背にしたインタビュー撮影は、画としてはなんの面白味もありません。

次によくないのが、「主張する」背景です。人や車が通ったり、主題とは関係のないものが写り込んでいては、視聴者のインタビュイーに対する集中力を削いでしまいます。

ですから、背景を選ぶ基準は「画的になるべく面白く(美しく)て、主張が強くないもの」となります。背景が遠くなればそれだけ主張は弱まりますから、インタビュイーの背後にはなるべく空間を取るのが基本です。

逆に、もし主題に合ったものがあれば、それを積極的に入れ込んで背景を作るという手もあります。下の動画はその一例です。

参考動画3

この撮影では、先生が手早く教材を黒板に貼ってくださり、自ら背景を作ってくださいました。編集段階でソフトフォーカスをかけ、背景の主張を調節しました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました